発達障害もち薬剤師の随想録

発達障害を併発する薬剤師である筆者が、ADHD気質からの多くの経験から思う事をASD気質で書くブログです

ベトちゃんドクちゃんがくれた「智慧」

ヤフーニュースに「ベトちゃんドクちゃん」の話が掲載されていた。 「ベトちゃんドクちゃん」という子供の存在を知ったのは、インターネットがほとんど普及していなかった小学生の頃だったと思う。 ※元記事が削除されたため、リンクを解除しています。 ベト…

飛んでいった指が元通りに動くようになった男と亀

もう10年ほどになるだろうか、小笠原諸島に長期間滞在したことがあったのだが、そこで不思議なオジサンに遭遇した。 カヤックツアーなど宿の手伝いをする代わりにドミトリー二段ベッドの下段を住居として提供して頂いて滞在していたのだが、東京の竹芝桟橋…

赤鼻のおにいさん

部品点数770点の精密ペーパークラフトを完成させ、帆船模型に取り組む日々だったが少し落ち着いてきたので本当に久々の執筆になる。 ※障害者という表記につきまして※ 長年続く障害者の「害の字」問題ですが、障害者当人が害のある存在ではないこと、そし…

闇の再試験

※ペーパークラフトの次に模型製作に取り組んでいる影響でエネルギーを大幅にこちらに削がれているため更新頻度がかなり落ちていますが、引き続き継続していきたいと思います。いつもお読み頂いている皆様には本当に感謝しております。これも発達障害の特性と…

戦前の果物

※ただいま、部品総数の多いペーパークラフトに取り組んでいる影響でエネルギーを大幅にこちらに削がれているため更新頻度がかなり落ちていますが、引き続き継続していきたいと思います。いつもお読み頂いている皆様には本当に感謝しております。 みかんが美…

拗ねたムラサキ

少し忙しいなと思っていたら、一週間近く更新を空けてしまっていた。さすがに最初の頃が飛ばしすぎなだけかもしれないが、今後は週1程度の更新にしてゆったりとやっていきたい。 テレビで幕末の頃に活躍した小栗上野介のことが取り上げられていた。小栗上野…

人生はペーパークラフトだ!?

「かんたん」と表記のある鉄道のペーパークラフトが手に入ったので、面白そうだと思って久々に作ってみると、意外と難しくて1日がかりで何とか仕上げたものの、設計者は一体何をもって「かんたん」と書いてしまったのか未だに謎である。 私がペーパークラフ…

カメムシ軍団と米

芸術の秋という内容の記事を書いたが、秋といえば他にも風物詩となるものがあることを忘れていた。 カメムシの大量発生である。 この時期になると冬越しのために、全国各地でカメムシの民族大移動が行われることになる。弊害として洗濯物や干した布団に潜り…

美術館では絵の具の厚みを鑑賞

朝が特に涼しくなり、秋というものを空気からようやく感じられるようになってきた。温暖化の影響で4月から11月までが夏のように感じられ、秋などそのうち日本からいなくなってしまうのではないかと心配している。 芸術の秋、とはよく言ったものだと思う。…

マムシは骨を食え!?

※注※ 爬虫類(ヘビ)に関するお話です。途中、捌いたりする描写もあるため苦手な方は読むことをご遠慮ください。 財布を整理しているとマムシの皮が出てきた。普通の人ならまずこんな物を財布に入れていないと思うが、実はマムシの皮には様々な薬効がある。 …

スカイツリーに登らずとも感動

東京在住の写真家の先生のワークショップに参加する前に時間があったので、浅草の浅草寺に寄った際に周りに倣っておみくじを引いたことがある。結果はご多分に漏れず「凶」であった。なかなか出ないからかえって縁起が良いという人もいるらしいのだが、ここ…

曼珠沙華の色と美学

つい最近まで綺麗な色を発して群生していた曼珠沙華(マンジュシャゲ)、いわゆる「ヒガンバナ」が気付くとその鮮やかな色が失われて枯れてしまっているではないか。一週間が飛ぶように過ぎていくので桜もセミもコオロギも本当にあっという間にシーズンが終…

紙芝居のオッチャン

ある鉄道系YouTuberの方がメインの交通系以外にも旅行系チャンネルも有しており、この動画も好きでよく見るのだが門司港周辺が紹介されていた。若くして幅広い知識と教養を感じられる動画が特徴であり、九州の鉄道路線の起点ということもあって門司港近辺が…

旅は枝垂れ桜とともに

ややこしいテーマが続いたので閑話休題。 あれは北海道の洞爺湖のホテルで住み込みで働いていた時だったが、とにかく多忙を極めていた。 ホテル内の各場所の説明中に、ここから先の倉庫は「出る」ので、絶対に行かないでくださいと社員に釘を刺されたことも…

幕末の適塾とDeepL翻訳

当時住んでいた大阪市内のマンションから地下鉄御堂筋線で数駅、淀屋橋のビジネス街の一角に江戸時代の適塾が今でも残っていると知り意気揚々と足を運んだことがある。 適塾は幕末の折、医師である緒方洪庵が開いた私塾であり塾生の中で最も有名な人が福沢諭…

教科書100回読みとクラシック音楽

大学生の時の思い出といえば、とにかく試験に追われていたことである。一般的な大学とは少し違っていて毎年全科目必修で全単位をその年に習得しなければならず、1科目でも落とせば情け容赦なく留年になるため学生は皆、それこそ学校敷地内でエアーウォータ…

カメラは何を写す?

知人の写真展が開催されるというので、遠路はるばる列車に揺られること数時間かけて会場のある地へと赴いた。以前は旅など呼吸のように当たり前にしていたが、コロナ禍で一変してしまった。かつて乗り慣れていたはずの路線もどこか新鮮に感じて気分が高揚す…

米百俵 in 北海道

全国各地を住み込みなどで転々としたが、特に教育に携わる人と縁があることが多かった気がする。妙に話や価値観が合っていたりして滞在期間わずか数ヶ月の関係にも関わらず、10年近く経っても未だに付き合いがあるものだから不思議である。 最初に勤めた会…

マキシングテープ

ランニングシューズのミッドソール(衝撃を吸収したりする柔らかい部分)の横を、うっかりしていて2ミリほど削ってしまった。最近の厚底カーボン系のミッドソールはEVAではないので本当にもろい。補修にはわずかなエポキシ接着剤を塗り、マスキングテープを使…

風とスーパーバード

久々に勢力の強い台風が来た気がする。草木を波打たせてなぎ倒し轟々と吹き荒れる台風の風の音を聞いていると、風のことを考えずにはいられない。 大学生の頃に同世代の友人に誘われて鳥取に行ったことがある。観光などという生易しいものではなく、友人の知…

ちゃんと食べているか?

全国各地、色んな場所に住むとそこには必ずお世話になった方々がいらっしゃって、元気にしていらっしゃるだろうかと時折顔を思い浮かべることもある。 私はなぜか年上の、それも相当年上の人生の大先輩クラスの方々にお世話になることが多かった記憶がある。…

星空と旅する

全国各地、いろんな場所に住んだが切っても切り離せないのが星空だった。 春夏秋冬、温帯、亜寒帯、亜熱帯とそれぞれの季節や気候帯で見え方が同じ星空であっても大きく異なることに気付いた。 実家のある地元ではそこまで星空は見えなかったが、それでもオ…

大木奇譚

情けない話ではあるが、大学生の時に自己啓発にそれこそ今問題になっているカルトばりにのめり込んだことがある。 自己啓発とカルトは全く違うとは言っても、盲目的にのめり込んでウン十万円のセミナーを受講しまくって講師に貢いでいるようでは本質的に何ら…

室温が氷点下の家に住む

雪国に住んでいた時、ふと古民家に住んでみたい願望が湧いてきた。 古民家ではない家に住んできた人なら少なからずの人が抱く願望であると思うが、いかんせん家族持ちだと家族間で揉めてしまい結局住むには至らずに終わってしまう人も多いことだろう。 その…

自転車ポデローサ号

自転車を手入れしない人を見ると腹が立つほどに小学生の頃から自転車は自分で修理してきた。今は店のプロに任せるようになったが、大学生の頃まではパンクすれば洗面器に水を張ってチューブに軽く空気を入れて浸してプクプクと泡が出る箇所を探し当て、ゴム…

子供の頃に子供をやる

先日遠出をした時、足元を身体の一面が赤いベンケイガニがイソイソと歩き回っていた。実家にいた時はクロベンケイガニとアカテガニしか見たことがなかったので、図鑑で見たことはあったが本当に赤いんだなとひとしおの感動を覚えた。 先日ネットニュースの中…

コーヒー道とASD気質

今はやっていないが、以前ドリップコーヒーにハマったことがある。 「コーヒーを淹れられる男(漢!)はモテる」 というどこで見つけてきたのか都合のよい言葉を鵜呑みにし、ちょうど近所に自家焙煎コーヒーを出すお店があり、マスターの本業は焙煎であるこ…

過去を振り返るより未来を見ろ!?

執筆した記事を見直していると、とにかく過去の出来事から振り返っている内容が多いことに気づく。 若い頃にさんざんやって(ひどい目に遭った)自己啓発では、成功者は過去ではなく未来を語ると聞かされてきた。いつまでも過去のことばかり語る人は良くない…

昔の物の方が良かったなぁ!?

先日、所用で久しぶりに中央線の特急あずさに乗車して驚いた。全て新型車両E353系に置き換わっており、あの独特の形をした振り子式のスーパーあずさも廃止になっていた。 ニュースで知ってはいたが何せ中央線の利用など数年ぶりであり、実際に車両置き換…

来客に薪割りをさせる男

尊敬してやまない※師匠と呼ぶ人がいる。 ※マルチやネットワークビジネス系のそれではありません。あしからず。 この人は良い意味で非常に変わった人で旧帝大を卒業した秀才であるにも関わらず、幹部候補としての大企業就職などという旧帝大卒にありがちなエ…